NPO法人ライフワン

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数字で表せないものが数字を創り出す

厳しい経営環境の今だからでしょうか? 一般に忘れ去られ、無視され、見過ごされてきたものばかりが組織には見受けられるんですね。

厳格な目標と業績評価のため、独創性が失われ、新しい事業を創造したり育てたり或いは、市場から支持される商品を開発することが本質的に出来ない組織になってしまう組織慣行が散見されます。これって悪循環ですよね。

クリエイション、チャレンジの号令の傍らで、仕事の責任と評価の仕組みが既存市場・商品での利益とシェアばかりを念頭に置いているのは何故なんでしょうか?

社員さんが、せっかく新しいアイデアを思いついても、それを人(上司、オーソリティー)に理解させるのに要する労力を考えると、「もうどうでもいい」と思ってしまうような組織カルチャー・社風の存在が多く見られますが、機会(チャンス)を逸しちゃってますよね、その政治力学、支配理論、組織思考様式といった組織カルチャーで。

組織人格による支配を甘んじて受ける歪んだ忠誠心によって、ストレスを無自覚の内に溜め込んでおみえの社員さんが多くおみえです。SMAPの〜世界でたった一つの花〜じっくり感じてみたいですね。

「社員に目を向けて、試行錯誤を奨励する」「上司に密着するのでなく、顧客に密着する」といった「よりシンプルな基本に戻る」ことが求められる組織が多くあります。マネジメント論に偏することなく。

「会社、トップの社員さんへのコミットメント(献身)」が「社員さんの会社への献身」を育て、職場に人間性が回復されるインセンティブ等の労働条件もそうですが、ある意味それ以上に上司の意向(=労働条件)によって左右される不安定な業務パフォーマンスの実態を見るにつけ、組織の成功を実現する上で決定的な要素となるのが指示命令ではない、モチベーションであると強く認識させられます。

絶え間ない変化に備えるために、会社が変われるのはその人間集団が変われる時であり、個人は学習することによって変われるので、マネージャーには人材育成できることが求められることを確信させられます。

マネジメントにおいて、はじめに必要なのは、戦略よりも意思(信念)のように思います。

2017年4月4日

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